英語が話せなくても世界一周は出来る?

英語が話せなくても、世界一周は出来ます。と言いますか、私が世界一周している時に知り合った日本人バックパッカーは、英語が話せない人がほとんどでした。

ではどうして英語がほとんど話せなくても世界一周が出来るのか?私なりに考えてみました。

世界の英語圏の国はほんの数カ国で、英語が公用語ではない国の方が圧倒的に多い。

まず理由1ですが、世界で英語が第一言語として話されている国は7カ国。世界196カ国の中でたったの7カ国です。他に英語が公用語に含まれている国としてはケニア、フィリピン、マルタなど数十カ国ありますが、その他大多数の国では、日本のように第二言語、もしくは第三言語としてしか話されていません。そうすると、世界のほとんどの国の人は、英語がペラペラ喋れる訳ではないのです。

私が行った国の中で、一番英語が通じなかったのがスーダンだったかと思います。簡単なことを紙に書いても通じなかったり。ですが、スーダン人は親切な人が多く、それほど困りませんでした。

なので、英語圏以外の国だと、その国の人達もそれほど英語は上手ではなく、私もカタコト、相手もカタコトで充分コミュニケーションが成立します。

人間の言語によるコミュニケーションはわずか7パーセント。38パーセントが聴覚、55パーセントが視覚らしい。

次に理由2ですが、これはメラビアンの法則と言って、アメリカの心理学者が行った実験による結果らしいです。

人間は、感情を相手に伝える際、言語による情報が7パーセント、口調など聴覚情報が38パーセント、表情などの視覚情報が55パーセントなのだそうです。

これは私も経験上、非常に納得出来る法則だと思いました。初めて行った海外で英語が分からなくても、相手が自分に対して好意的なのか、逆に好かれていないかもとか、言語よりも態度や表情で本能的に判断していた気がします。

考えてみれば、俳優が無表情で棒読みの映画なんて観たくないですしね。

人をみる目と危機管理能力があれば、言語が通じなくても何とかなる。

最後に理由3、人をみる目と危機管理能力ですが、これは語学力とか理屈ではなくて、世界一周をするにあたって非常に大事な素質だと思います。

先進国ではない、発展途上国や中進国に行ったことがある人は分かるかもしれないですが、旅行者を見かけると、高価なお土産を買わせようとか、高額のツアーに参加させようと街でたくさんの客引きに声をかけられます。慣れてくると分かるのですが、あちらから声をかけてくる人たちはまず悪徳です。ついていくと大体が事務所みたいな所に案内されて、何かしらの購入を要求されます。

こう言う人たちは、様々な国の言葉をあいさつ程度に喋れたり、愛想が良かったりしますので、慣れない頃は危ない目に遭ったバックパッカーも少なくないかと思います。

考えたくもないですが、ちょっとした判断ミスが取り返しのつかない事になる場合も十分あると思います。

では困ったとき、現地の人の助けが必要な時はどんな人に頼み、信用したら良いか。これはもう個人の判断に任せるしかありません。

なので、人を見る目や判断力は、世界一周するにあたって語学力など比にならないほど最重要な素質だと思います。

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